地球上のあらゆる生物の多様性を生態系とともに最大限に保全し,また,その生物資源の利用の持続と利益の分配を目的とした国際条約。正式名称は「生物の多様性に関する条約」。地球上の動物,植物,微生物にはぼうだいな種類があるが,その「種」のレベルの多様性以外にも,「遺伝子」のレベルでの多様性,「生活環境(生態系)」レベルでの多様性が存在する。その生物の多様性をまもり,食料や医薬品として,さらに水や空気を提供してくれる生物資源としての利用の持続をはかっていこうとするもの。1992年5月,ケニアのナイロビで採択され,同年ブラジルで開催された国連環境開発会議(地球サミット)で日本をはじめ157か国が条約に署名。1993年に発効。