せいようきぶん【西洋紀聞】 江戸(えど)時代,新井白石(あらいはくせき)が書いた西洋の研究書。3巻(かん)。キリスト教布教(ふきょう)のために密航(みっこう)したイタリア人宣教師(せんきょうし)シドッチを審問(しんもん)した白石(はくせき)が,その内容(ないよう)をまとめたものである。諸(しょ)外国の歴史(れきし)・地理・風俗(ふうぞく)やキリスト教の大意と,それに対する白石(はくせき)の批判(ひはん)などが記されている。◇1715年ごろに完成(かんせい)したが,キリスト教に関(かん)する記事があるため,1882(明治(めいじ)15)年にはじめて出版(しゅっぱん)された。