イタリアのローマで開かれる,世界の農業開発・食糧確保についての会合。国連食糧農業機関(FAO)の主催で行われ,150の国と国際機関の代表が参加した。1996年が初めての開催。2008年のサミットでは,世界的に食糧が不足し農産物の値段が高騰している問題で,その原因の一つとしてバイオ燃料が取り上げられた。バイオ燃料は環境にやさしい燃料だが,「バイオ燃料の製造で多くの穀物が使われたため,人間の食糧や家畜のえさなどの食糧不足がおこった」とする意見がでて,不足している食糧を燃料にするべきか,するべきでないかで議論された。しかし結果は,農産物貿易の自由化,生産国の輸出規制は最小限に抑えるなどが行動計画にもりこまれたにとどまり,食糧不足に苦しむ多くの参加国からは不満の声も聞かれた。