ユネスコ(UNESCO,国連教育科学文化機関)の総会で採択された「無形文化遺産保護条約」に基づいて登録される世界的に価値の高いとされる芸能や伝承,社会慣習,儀式や祭礼,伝統工芸技術などの無形文化財。2006年4月の条約発効に先だち,2001,2003,2005年に3回の「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」として登録候補が発表されており,この候補が条約発効とともに「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」(代表リスト)に記載された。そして2009年9月に正式なリストが作成された。傑作と宣言されて代表リストに記載されたもののうち,日本からは「能楽」「人形浄瑠璃文楽」「歌舞伎」「山・鉾・屋台行事」などが記載されている。