*せきゆかがくこうぎょう【石油化学工業】 石油や天然(てんねん)ガスを原料(げんりょう)とする化学工業。石油などから得(え)られるナフサを分解(ぶんかい)して,エチレン・プロピレンなどの1次原料(げんりょう)を製造(せいぞう)し,その誘導(ゆうどう)品として,最終的(さいしゅうてき)に各種(かくしゅ)プラスチック・合成繊維(ごうせいせんい)・合成(ごうせい)ゴム・合成洗剤(ごうせいせんざい)・塗料(とりょう)その他有用な製品(せいひん)を生産(せいさん)する。わが国では1958(昭和33)年以降(いこう)に本格的(ほんかくてき)に発展(はってん)し,原料(げんりょう)の輸入(ゆにゅう)に便利(べんり)な太平洋ベルトの臨海(りんかい)部に多数の工場が立地した。2度の石油ショックのあと,構造改善(こうぞうかいぜん)に成功(せいこう)し,活況(かっきょう)を呈(てい)していた。しかし,設備過剰(せつびかじょう)や東南アジア諸国(しょこく)の追いあげなど,問題も多い。