産油国の石油減産や価格の大幅な引き上げによって生じる世界的な経済的混乱。石油危機・オイルショックなどともいう。
(1)第1次石油ショックは,1973年10月第4次中東戦争のさなかにアラブ産油国が原油価格の大幅な引き上げ(4倍に上昇)と石油の減産を打ちだしたため,石油消費国は,先進国も発展途上国も深刻な影響を受け,世界的な経済不況となった。
(2)第2次石油ショックは1979年,イラン革命でイランの原油生産が急速に減少したため,石油価格の大幅な引き上げがあり,世界経済は再度不況になった。
コーチ
1980年代に入り,先進国の
省エネルギーの
進展,
代替エネルギー
源の開発などで石油
価格はおちついたが,
発展途上国の
経済ののびで石油
消費量は
増加しており,第3次石油ショックの
可能性もある。