せけんむねさんよう【世間胸算用】 井原西鶴(いはらさいかく)の浮世草子(うきよぞうし)。5巻(かん)。1692年刊(かん)。大阪(おおさか)の町人が,1年の最大(さいだい)の難関(なんかん)である大みそかをどう切りぬけるかという,さまざまなやりくり算段(さんだん)を20編(ぺん)におさめている。名もない中流以下(いか)の人々が,金の力におしつめられた生活の悲喜劇(ひきげき)をたくみにえがいている。