せまきもん【狭き門】 フランスの作家ジッドの代表的小説(だいひょうてきしょうせつ)。1909年刊(かん)。女主人公アリサは,いとこのジェロームを愛(あい)しながら,宗教(しゅうきょう)の教えにしたがって,その愛(あい)をこばんで死んでいく。宗教(しゅうきょう)のために自分をおさえてぎせいになる,非人間的(ひにんげんてき)な自己(じこ)ぎせいのむなしさを,みごとな心理分析(ぶんせき)でえがいた,詩情(しじょう)あふれる小説(しょうせつ)。