セラチアきん【セラチア菌】 ヒトの腸(ちょう)内にふつうにいて病原性(せい)は弱いが,抵抗(ていこう)力の落ちた人に感染(かんせん)をおこす,いわゆる日和見感染症(ひよりみかんせんしょう)の原因(げんいん)となる細菌(さいきん)。病人が感染(かんせん)すると,肺炎(はいえん)・敗血症(はいけつしょう)・心内膜炎(しんないまくえん)・多臓器不全(たぞうきふぜん)などで死亡(しぼう)することがある。入院患者(かんじゃ)が医療機器(いりょうきき)をとおして感染(かんせん)することが多く,ここ数年,院内感染(かんせん)による死亡事故(しぼうじこ)がたびたびおこっている。