セルジュークちょう【セルジューク朝】 はじめてカリフから「スルタン」(王)の称号(しょうごう)を受けた,トルコ系(けい)の王朝(1038〜1157)。中央アジアにおこり,1055年バグダッドに入城(にゅうじょう),アッバース朝のカリフからスルタンとして公認(こうにん)された。東方イスラム世界を支配(しはい)し,シリアから小アジアまで勢力(せいりょく)をのばし,キリスト教国を刺激(しげき)して十字軍(じゅうじぐん)の遠因(えんいん)となった。◇宮廷(きゅうてい)ではペルシャ語を使い,イラン人が官僚(かんりょう)に用いられた。