ヨーロッパ東部,バルカン半島中部に位置する内陸国。政体は共和制で,元首は大統領。首都ベオグラード。北部のドナウ川,ティサ川流域に平野が広がり,東部や南部は山地。北部の平野では小麦,トウモロコシの栽培がさかん。銅・鉛・亜鉛などの鉱物資源にもめぐまれ,機械・金属・繊維などの工業が発達している。6〜7世紀ごろセルビア人が移住,14世紀からオスマン帝国に支配され,1878年独立を達成した。第二次世界大戦後,ユーゴスラビア連邦の有力構成国であったが,1991年から他の共和国が独立したため,1992年にモンテネグロとともに新ユーゴスラビア連邦(セルビア・モンテネグロ)を結成。2006年,モンテネグロの分離独立により連邦制は廃止,単独国家となった。面積:7.7万km2,人口:732万。
〔国名の由来〕
セルビア人は南スラブ系の民族で「スラブ人の土地」の意味。
〔国旗の由来〕
近代セルビア王国の国旗。スラブ民族を
象徴する赤,青,白の3色旗に,
双頭のワシの
胸に
盾のカラジョルジェビッチ家の
紋章を加えたもの。