ヨーロッパ南部,バルカン半島の北西部にある連合国家だった。セルビア,モンテネグロの2共和国が対等の立場で連合し,外交・防衛など5分野を共通政策とするが,大部分の権限はそれぞれの共和国がもつ。ユーゴスラビア連邦人民共和国の解体を受けて,1992年,2共和国で新ユーゴスラビア連邦を結成したが国際的に孤立。2001年連邦大統領ミロシェビッチが戦争犯罪人として国際刑事裁判所に引き渡されるとモンテネグロは独立を主張したが,EUの説得を入れ国家連合方式を受け入れた。2003年2月新憲法が制定され国名変更。2006年モンテネグロが分離独立。セルビアとモンテネグロはそれぞれ単独国家となる。→ユーゴスラビア