セレナード 声楽および器楽(きがく)形式の1つ。イタリア語のSera(夕べ)からでた言葉で,小夜曲とも訳(やく)されている。夕べに恋人(こいびと)のいる窓(まど)の下で,リュートやギターの伴奏(ばんそう)で恋(こい)しい気持ちをうたう歌をいい,器楽(きがく)では管楽器(かんがっき)を主体に弦楽器(げんがっき)をくわえて小編成(へんせい)で演奏(えんそう)する夕べの器楽(きがく)曲をいうが,弦楽合奏(げんがくがっそう)のものもある。はじめは戸外用の曲として作曲されたが,のちに演奏(えんそう)会用として作曲されるようになった。多楽章形式でなることが多い。