せんそうとへいわのほう【戦争と平和の法】 オランダの自然法(しぜんほう)学者・政治(せいじ)家のグロチウス(1583〜1645)があらわした本。全3巻(かん)。第1巻(かん)は,戦争(せんそう)の権利(けんり)と種類(しゅるい),第2巻(かん)は戦争(せんそう)の原因(げんいん)について,第3巻(かん)は戦争(せんそう)の手続(つづ)きと方法(ほうほう)についてのべている。とくに,国家の行為(こうい)にも戦時(せんじ)・平時にかかわらず,一定のまもるべき限界(げんかい)があり,戦争(せんそう)中といえどもまもるべき法(ほう)があることを強く主張(しゅちょう)して,近代自然法(しぜんほう)と国際法(こくさいほう)をまとめ,その後の国際(こくさい)社会に大きな影響(えいきょう)をあたえた。コーチ グロチウスは「国際法(こくさいほう)の父」といわれている。