せんもうちゅう【繊毛虫】 原生動物門のうち,運動のため細胞器官(さいぼうきかん)として繊毛(せんもう)をもつなかま。繊毛(せんもう)虫綱(こう)の総称(そうしょう)。原生動物のうちでは最(もっと)も進化した1群(ぐん)で,淡水(たんすい)・海水中に広く分布(ぶんぷ)し,ほかの動物に寄生(きせい)するものもある。ふつう大小2つの核(かく)をもち,横分裂(ぶんれつ)・出芽(しゅつが)・接合(せつごう)などで繁殖(はんしょく)する。ゾウリムシ・ツリガネムシ・ラッパムシなどがこれに属(ぞく)し,約(やく)6000種(しゅ)が知られる。