そうたいそくど【相対速度 】 世の中には絶対的(ぜったいてき)に静止(せいし)しているとか運動しているとかいえるものはなくて,すべて運動は何かの基準(きじゅん)に対して考えられるものである。たとえば,地球に基準(きじゅん)をとる静止衛星(せいしえいせい)は止まっているが,月を基準(きじゅん)にすると毎日1回転して地球とともに動いていることになる。このように運動は相対的(そうたいてき)なものである。このように考える速度を相対速度という。◇200km/hで進行中の新幹線(しんかんせん)の列車の座席(ざせき)におかれた物体は,列車に対する相対速度は0であるが,地表のものに対する相対速度は200km/hとなる。