(1730〜1781)江戸時代中期の画家。京都の商家の子に生まれる。本姓は三浦氏,名は潔明とも伝える。16歳のころ家業はつぶれたらしい。高田敬甫に学び,雲谷派の画法を学んだといわれる。室町時代後期の画家曽我蛇足をしたい蛇足十世を称した。池大雅と親しかった。画風は,精密な細部の描写と,大胆な動きの表現,きばつな空間把握が特徴で,見る者に緊張や不安感をあたえる。当時から異端,狂気の画家という位置づけであったが,一般からも高い評価を受けていたことがわかっている。明治時代以降あまりかえりみられなかったが,1970年ごろから再評価がはじまり,江戸時代絵画史に異彩を放った画家として近年注目をあびている。代表作に『久米仙人図屏風』『雲竜図』『群仙図屏風』など,アメリカのボストン美術館の蕭白コレクションも知られている。