旧ソ連時代から運用されている,ロシアの有人宇宙船。1967年に第1号打ち上げ。当初は有人月面探査のために製作されたが計画は実施されなかった。1981年までに40号まで運用され,その後は,ソユーズT,TM,TMAと改良されたが,基本的な設計はそのまま引き継がれ,現在まで運用されている。宇宙空間で乗組員が活動するための軌道船,地球に戻るための帰還船,機械船の3つの部分からなり,全長約7.5m,直径約2.7m(TMA型)。1〜3人乗り。運用開始から40年以上の実績をつみ,シンプルな基本設計による安全性,また打ち上げの経済性のよさを高く評価されている。ロシアの宇宙ステーションミール(2001年廃止),国際宇宙ステーション(ISS)との往復に利用されている。アメリカのスペースシャトルは2011年に退役,それ以降はソユーズがISSへ乗組員を運び,地球へ帰還させる唯一の宇宙往還機となる。ただし,ソユーズではスペースシャトルのように大型の機材を運ぶことはできない。また,ISSへの物資補給は,ソユーズを改良した無人補給機プログレス,日本の無人補給機HTVがになうことになる。国際宇宙ステーションスペースシャトルHTV