ゾラ(エミール=) (1840〜1902)フランスの小説(しょうせつ)家。自然主義(しぜんしゅぎ)の創始(そうし)者。文学に自然(しぜん)科学の実験的方法(じっけんてきほうほう)をとりいれて,社会や人生のすがたをありのままにえがきだそうとした。『居酒屋(いざかや)』『ナナ』『ジェルミナール』などの代表的(だいひょうてき)作品が有名。◇晩年(ばんねん)は社会主義(しゅぎ)に向かい,1894年にドレフュス事件(じけん)(ユダヤ系(けい)のドレフュス大尉(たいい)が無実(むじつ)の罪(つみ)で終身刑(けい)にされたが,真犯人(はんにん)がでて無罪(むざい)になった事件(じけん))がおこると,ドレフュスの無罪(むざい)を主張(しゅちょう)して政府(せいふ)・軍部(ぐんぶ)を攻撃(こうげき)した。