物質の基本的な構成要素と考えられている粒子。素粒子はバリオン(重粒子),メソン(中間子),レプトン(軽粒子),ゲージボソン(ゲージ粒子)に分類されている。バリオンとメソンは強い相互作用をおよぼしている粒子なので,一括してハドロンとよぶ。レプトンに属するのは電子・μ粒子・τ粒子・ニュートリノ(中性微子)とそれらの反粒子である。これら粒子は弱い相互作用と電磁的相互作用のみおよぼす。ゲージボソンは力(相互作用)を媒介する粒子で,光子やグルーオンなどがある。光子は静止質量が0の粒子で,電磁的相互作用をおよぼすだけである。◇ハドロンに属する粒子は,現在数百種知られており,これらを構成するさらに基本的な粒子としてクォークの存在が考えられ,これによって素粒子を統一的に説明する試みがなされている。