そんげんし【尊厳死】 なおる見こみのない病気で死期がせまっているとき,延命装置(えんめいそうち)で人工的(じんこうてき)な呼吸(こきゅう)や循環(じゅんかん)をつづける治療(ちりょう)を拒絶(きょぜつ)し,自然(しぜん)死を待つこと。1年以上(いじょう)も植物状態(じょうたい)であった場合に行われた例(れい)がある。脳死(のうし)問題と同様に,倫理的(りんりてき)な意味でむずかしい面もあるが,アメリカ合衆国(がっしゅうこく)では尊厳(そんげん)死法(ほう)が制定(せいてい)された州が多い。日本には,「日本尊厳(そんげん)死協会(きょうかい)」がある。