*たいぎゃくじけん【大逆事件】 1910(明治(めいじ)43)年,明治天皇(めいじてんのう)の暗殺(あんさつ)を計画したという口実で,幸徳秋水(こうとくしゅうすい)らの社会主義(しゅぎ)者が処罰(しょばつ)された事件(じけん)。宮下太吉(みやしたたきち)ら4名が計画をみとめただけで証拠(しょうこ)はなかったが,翌年(よくねん),大審院(だいしんいん)は24名に死刑(しけい)の判決(はんけつ)を下し,このうち幸徳(こうとく)・宮下(みやした)・管野(かんの)スガなど12名が処刑(しょけい)された。コーチ 大逆事件(たいぎゃくじけん)は社会に大きなショックをあたえ,社会主義(しゅぎ)運動はきびしく弾圧(だんあつ)されて,しばらくは鳴りをひそめ「冬の時代」をむかえた。