たいせんけいき【大戦景気】 第一次世界大戦(たいせん)中とその後の好景気(こうけいき)。第一次世界大戦(たいせん)が始まると,連合(れんごう)国から日本に対する軍需(ぐんじゅ)品や日用品の注文が殺到(さっとう)し,また,東南アジアやアフリカからも注文がきた。1915(大正4)年の中ごろから,輸出(ゆしゅつ)は大幅(おおはば)にのび空前の好況(こうきょう)となり,日本はそれまでの債務(さいむ)国から債権(さいけん)国にかわった。また,産業(さんぎょう)はこれまでの繊維(せんい)中心の軽工業から造船(ぞうせん)・鉄鉱(てっこう)などの重工業が急成長(せいちょう)した。◇濡(ぬ)れ手で粟(あわ)の大もうけをした多くのにわか成(なり)金が出現(しゅつげん)したのもこのころである。