だいにほんえんかいよちぜんず【大日本沿海輿地全図】 伊能忠敬(いのうただたか)が作成(さくせい)したわが国最初(さいしょ)の実測(じっそく)地図(1800〜1816年に測量(そくりょう))。伊能図(いのうず)ともいう。忠敬(ただたか)は56歳(さい)のときに幕府(ばくふ)の許可(きょか)を得(え)て,まず蝦夷(えぞ)地(北海道(ほっかいどう))の測量(そくりょう)から始め,以後(いご)17年をかけて全国の測量(そくりょう)を終わった。地図は忠敬(ただたか)の死後の1821年に完成(かんせい),その正確(せいかく)さは諸(しょ)外国からも高い評価(ひょうか)を受けた。◇1828年には,この地図をめぐり,シーボルト事件(じけん)がおきた。シーボルト