たいわんそうとくふ【台湾総督府】 日本が台湾(たいわん)での植民(しょくみん)地支配(しはい)のために台北(タイペイ)においた官庁(かんちょう)。当初(とうしょ)は1896(明治(めいじ)29)年の台湾総督府条例(たいわんそうとくふじょうれい)にもとづく軍政機構(ぐんせいきこう)で,首長の総督(そうとく)は,陸海軍(りくかいぐん)の大中将(しょう)にかぎられ,民政(みんせい)・軍政(ぐんせい)・軍令(ぐんれい)の総合機関(そうごうきかん)だった。1919(大正8)年に武官総督制(ぶかんそうとくせい)は廃止(はいし)。別(べつ)に軍令機関(ぐんれいきかん)として台湾軍司令官(たいわんぐんしれいかん)がおかれ,総督(そうとく)には文官(ぶんかん)が任命(にんめい)された。しかし,1931(昭和6)年の満州事変(まんしゅうじへん)以後(いご),総督(そうとく)はふたたび武官(ぶかん)が任命(にんめい)されるようになった。