だえきせんせんしょくたい【〈唾〉液腺染色体】 ハエ目の昆虫(こんちゅう)のだ液腺(えきせん)をつくっている細胞(さいぼう)にある特殊(とくしゅ)な染色体(せんしょくたい)。これは常時(じょうじ)見られ,しかもつねに2価染色体(かせんしょくたい)になっている。ふつうの染色体(せんしょくたい)の150倍も大きく,色素(しきそ)でよくそまるたくさんの横じまがある。横じまには多量(たりょう)のDNA(ディーエヌエー)がある。これらのことから,遺伝子(いでんし)の配列や染色体(せんしょくたい)の部分的異常(ぶぶんてきいじょう)の研究に利用(りよう)される。