たかおさん【高尾山】

東京都西部，八王子(はちおうじ）市の南部にある山。陣馬(じんば）山からつらなる関東(かんとう）山地の東端(とうたん）に位置(いち）する山で標高(ひょうこう）599m。中生代(ちゅうせいだい）の粘板岩層(ねんばんがんそう）からなる。東京都内，都市近郊(きんこう）の山ながら自然(しぜん）がよく保(たも）たれていて，65種(しゅ）の固有種(こゆうしゅ）をふくむ1300種以上(しゅいじょう）の植物，ムササビなどの野生動物や野鳥の宝庫(ほうこ）。また古くから修験道(しゅげんどう）など信仰(しんこう）の山としても知られ，山頂(さんちょう）近くに薬王院(やくおういん）（有喜寺(ゆうきじ））がある。ケーブルカーやリフト，自然(しぜん）研究路が整備(せいび）されていて，観光客(かんこうきゃく）やハイキングの人びとでにぎわう。明治(めいじ）の森高尾(もりたかお）国定公園に指定されている。◇東京近郊(きんこう）の自然(しぜん）公園としてフランスのミシュラン観光(かんこう）ガイドで高く評価(ひょうか）されて以来(いらい），外国人観光客(かんこうきゃく）が多く訪(おとず）れるようになった。