たかくてきのうぎょう【多角的農業】 さまざまの作物栽培(さいばい)や家畜(かちく)飼育(しいく)を,総合的(そうごうてき)に組みあわせて行う農業経営(けいえい)。農産(のうさん)物の価格変動(かかくへんどう)による危険(きけん)をふせぎ,収入(しゅうにゅう)の安定と平均(へいきん)化をはかることが目的(もくてき)。西ヨーロッパの混合(こんごう)農業は典型的(てんけいてき)な多角的(たかくてき)農業。アメリカ合衆国(がっしゅうこく)の綿花地帯(めんかちたい)や,ブラジルのコーヒー栽培地帯(さいばいちたい)では,1930年前後の経済恐慌以後(けいざいきょうこういご),多角的(たかくてき)農業への移行(いこう)につとめてきた。