(1909〜1948)昭和時代の小説家。青森県に生まれる。本名は津島修治。大学在学中に一時左翼運動にくわわったが,のち離脱して,1936(昭和11)年に最初の短編集『晩年』を発表。第二次世界大戦後の混乱した時代を背景に『斜陽』で流行作家となったが,『人間失格』『グッドバイ』を書いてのち,東京三鷹の玉川上水で愛人と自殺した。ほかに『走れメロス』『ヴィヨンの妻』『津軽』,留学中の魯迅をえがいた『惜別』などが有名。◇1949(昭和24)年6月19日(遺体が発見された日,誕生日)を桜桃忌と定め,三鷹市の禅林寺で法要が行われる。