(1918〜93)昭和時代の政治家,総理大臣(在任1972〜74)。新潟県生まれ。高等小学校卒業後,上京し苦学,土建会社を設立する。戦後まもなく衆議院議員となり,郵政大臣・政調会長・大蔵大臣・幹事長・通産大臣など政府や党の役職を歴任。1972(昭和47)年,54歳で内閣総理大臣に就任,「今太閤」としてもてはやされる。日中国交回復をなしとげたが,持論の日本列島改造論による物価上昇・土地投機などを起こし,金権・不正金脈問題もあって辞任。1976(昭和51)年にはロッキード事件で逮捕され,その政治は「金権政治」と批判された。