自然界に種々の化合物として存在する炭素が生物界や非生物界を通して循環する現象。炭素循環・炭素サイクルともいう。緑色植物(生産者)は光合成によって二酸化炭素をもとに有機化合物(炭水化物)をつくる。動物(消費者)はこれを食物としてとりいれる。生産者も消費者も呼吸によって二酸化炭素をだし,その遺体や排出物も微生物(分解者)によって二酸化炭素にまで分解され,大気中や水中にもどされる。◇分解されずにのこったものは,長い期間をへて石炭や石油などになる。また,火山などの活動によっても,二酸化炭素が大気中に放出される。
コーチ
大気中の
二酸化炭素の
濃度はほぼ一定であったが,近年は,ふえつつあり,地球の
温暖化の一
要因といわれている。