ちえこしょう【智恵子抄】 高村光太郎(たかむらこうたろう)の詩集。1941(昭和16)年刊(かん)。「あどけない話」「レモン哀歌(あいか)」など,妻(つま)の生前や死後の思い出をつづった詩29編(へん)のほか,短歌6首・散文(さんぶん)3編(ぺん)がおさめられている。いずれも愛妻智恵子(あいさいちえこ)に対する深い愛情(あいじょう)につらぬかれ,読む者に強い感動をあたえる。