*ちけん【地券】 明治(めいじ)時代の初(はじ)め,新政府(せいふ)が個人(こじん)の土地所有権(けん)を明らかにするために発行した証書(しょうしょ)。土地の私有や売買の自由をみとめるとともに,地租(ちそ)(土地にかかる税(ぜい))の増収(ぞうしゅう)をはかって行われたもの。1871(明治(めいじ)4)年12月に東京府(とうきょうふ)の市街(しがい)地に地券(ちけん)を発行し,しだいに一般(いっぱん)地に交付(こうふ)した(壬申地券(じんしんちけん)という)。1873年の地租改正(ちそかいせい)により全国的(ぜんこくてき)な地価調査(ちかちょうさ)が行われ,新地券(ちけん)が壬申地券(じんしんちけん)とひきかえに交付(こうふ)された。土地の種類(しゅるい)・面積(めんせき)・地価(ちか)・地租(ちそ)・所有者などが記入された。◇1886(明治(めいじ)19)年,登記法(とうきほう)が制定(せいてい)されるとまもなく廃止(はいし)された。地租改正(ちそかいせい)