新しい技術の発明・デザイン・音楽など,知的な創造活動によって生み出された「形のないもの」を,生み出した人が財産として所有する権利。知的所有権,無体財産権ともいう。アイデアや技術・芸術品などの違法コピーを防ぎ,産業や文化を発展させることを目的として設けられている。発明やデザインなどを守る産業財産権と,小説や音楽・美術品などを守る著作権に大きく分かれる。対象になるものとしては,新しい技術の発明,工業製品のデザイン,商品のブランド名,音楽や絵画・小説などの著作物などさまざまなものがある。これらのものを生み出した人が知的財産権をもち,それ以外の人が無断で使用することは法律で禁じられている。偽物のブランド品やキャラクターグッズが出回ったり,インターネット上に映像や音楽が無断でアップロード・ダウンロードされたりするなど,知的財産権を侵害される問題が生じている。