ちばいし【千葉石】 2011(平成(へいせい)23)年2月に報告(ほうこく)された,日本の千葉(ちば)県で発見された新(しん)鉱物(こうぶつ)。ケイ素(そ)(Si)と酸素(さんそ)(O)原子から構成(こうせい)される八面体・立方体の「かご」状態(じょうたい)の結晶(けっしょう)構造(こうぞう)をもち,その「かご」の中にメタンやエタンといったガス分子を封(ふう)じこめているのが特徴(とくちょう)。地下の海洋プレートが大陸(たいりく)プレートへ沈(しず)みこむ地点で発生する熱分解(ねつぶんかい)起源(きげん)ガスが,結晶(けっしょう)ができるときに封(ふう)じこめられたものと考えられている。プレートテクトニクスにともなう地球規模(きぼ)の炭素循環(たんそじゅんかん)を研究するうえで重要(じゅうよう)な発見である。ケイ素(そ),プレートテクトニクス