1928(昭和3)年6月4日,中国の軍閥政治家張作霖が列車爆破でころされた事件。日本の助けで満州(中国東北区)を支配し,北京に進出していた張作霖が,中国統一をめざす蔣介石の国民革命軍(北伐軍)との戦いにやぶれ,本拠の満州に列車でもどる途中,奉天(今の瀋陽)直前で日本軍のために列車ごと爆殺された。関東軍の参謀らが計画したものだが,当時の田中義一内閣などは中国革命軍のしわざとした。◇事件後,子の張学良が国民政府に接近し,日本の支配がゆらぐ。
コーチ
当時,真相はふせられ「
満州某重大
事件」と
報じられたが,中国の
抗日運動をあおる
原因の1つとなった。