星が急に明るくなり,絶対等級が-17〜-19等にもなる現象。太陽の明るさの100億倍,最大のときはほぼ1つの銀河全体の明るさに匹敵する明るさでかがやきだし,1〜2年かかって,しだいに暗くなっていく。
〔超新星のしくみ〕
超新星は
水素が
存在しないⅠ
型と,
水素が多く
存在するⅡ
型に分けられる。
(1)Ⅰ
型超新星は,
水素の多い
外層をうしなって地球
程度の大きさになった白色わい星が
爆発したものである。このような
爆発は,
接近した
連星の一方の白色わい星に,他方の星からガスが流れこんできたときにおこる。
(2)Ⅱ
型超新星は,太陽の
質量の12倍
程度以上の重い星が進化して,
半径が太陽と火星の
距離くらいまで大きくなり,赤色
超巨星になったときにおこる。
周囲の
物質をふきとばす大
爆発がおこり,あとには
中性子星がのこる。
超新星の
爆発の
際には重い
元素が
合成され,
宇宙空間にちらばる。
コーチ
超新星の
爆発による
衝撃や
加熱は,新しい星の
誕生をうながす。
〔超新星の出現〕
銀河系内にあらわれた
超新星には,かに星雲をつくった1054年の
超新星,1572年にチコ=ブラーエが発見した
超新星,1604年にケプラーが発見したへびつかい
座の
超新星などがある。また,1987年2月には,16万光年はなれた大マゼラン雲の中に
肉眼で見える
超新星(SN1987A)が
出現した。