＊ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく【朝鮮民主主義人民共和国】

アジア州(しゅう）の東(ひがし）アジアにあり，朝鮮半島(ちょうせんはんとう）の北半分(きたはんぶん）をしめる。政治体制(せいじたいせい）は人民共和制(じんみんきょうわせい）で，金一族(キムいちぞく）の独裁政治(どくさいせいじ）のもと社会主義(しゃかいしゅぎ）体制(たいせい）がしかれている。首都(しゅと）：ピョンヤン，面積(めんせき）：12．1万(まん）km²（2015年），人口(じんこう）：2549万(まん）（2017年），言語(げんご）：朝鮮語(ちょうせんご）（公用語(こうようご）），宗教(しゅうきょう）：仏教(ぶっきょう），キリスト教(きょう），民族(みんぞく）：朝鮮民族(ちょうせんみんぞく）。

〔自然(しぜん）のようす〕

北部(ほくぶ）には，いくつかの山脈(さんみゃく）と蓋馬高原(ケマこうげん）があり，全体的(ぜんたいてき）に山(やま）がちな地形(ちけい）。気候(きこう）は冷帯(れいたい）に属(ぞく）し，夏(なつ）は高温(こうおん），冬(ふゆ）は低温(ていおん）の特色(とくしょく）を示(しめ）す。

〔あゆみ〕

1910（明治(めいじ）43）年に日本に併合(へいごう）されたが，第二次世界大戦(だいにじせかいたいせん）で日本が敗戦(はいせん）したため，1948（昭和(しょうわ）23）年に金日成(キムイルソン）の指導(しどう）のもと，南(みなみ）の大韓民国(だいかんみんこく）（韓国(かんこく））と分(わ）かれて独立(どくりつ）した。1950〜53年には韓国(かんこく）との間(あいだ）で朝鮮戦争(ちょうせんせんそう）がおこった。

〔産業(さんぎょう）のようす〕

農業(のうぎょう）は集団農業(しゅうだんのうぎょう）が行(おこな）われている。畑作(はたさく）が中心(ちゅうしん）で，トウモロコシと麦類(むぎるい）を栽培(さいばい）している。鉄鉱石(てっこうせき）や石炭(せきたん）などの鉱産資源(こうさんしげん）が豊富(ほうふ）だが，生産性(せいさんせい）は低(ひく）い。平壌(ピョンヤン）・咸興(ハムフン）などに重化学工業地域(じゅうかがくこうぎょうちいき）が形成(けいせい）されている。

〔国際社会(こくさいしゃかい）との関係(かんけい）〕

核実験(かくじっけん）やミサイル発射実験(はっしゃじっけん）を繰(く）り返(かえ）しているため，国際社会(こくさいしゃかい）から経済制裁(けいざいせいさい）を受(う）けている。日本との間(あいだ）には日本人拉致問題(じんらちもんだい）があり、また国交(こっこう）も結(むす）ばれていない。

〔国名(こくめい）の由来(ゆらい）〕

紀元前(きげんぜん）5〜3世紀(せいき）に朝鮮半島北西部(ちょうせんはんとうほくせいぶ）に成立(せいりつ）した箕子朝鮮(きしちょうせん）に由来(ゆらい）する。

〔国旗(こっき）の由来(ゆらい）〕

赤(あか）は国家建設(こっかけんせつ），青(あお）は平和(へいわ），白(しろ）は光明(こうみょう）を表(あらわ）している。赤(あか）い星(ほし）は社会主義(しゃかいしゅぎ）の国(くに）であることと，社会主義諸国(しゃかいしゅぎしょこく）との連帯(れんたい）を象徴(しょうちょう）。