ちょうでんどう【超伝導】

ある種(しゅ）の元素(げんそ）または合金の電気抵抗(ていこう）が，ある一定温度以下(いか）で0になる現象(げんしょう）。超電導(ちょうでんどう），超(ちょう）電気伝導(でんどう）ともいう。たとえば，水銀は4．2K（ケルビン）以下(いか）で電気抵抗(ていこう）が0となる。超伝導(ちょうでんどう）を利用(りよう）して強(きょう）磁界(じかい）を発生する超伝導(ちょうでんどう）マグネットや，MRI（磁気共鳴画像(じききょうめいがぞう））ですでに実用化されている。

コーチ

超伝導材料(ちょうでんどうざいりょう）は，発電機(き）やリニアモーターなどへ応用(おうよう）されている。

〔超伝導物質(ちょうでんどうぶっしつ）と磁石(じしゃく）〕

1993年ドイツのマイスナーとオクセンフェルによって，超伝導(ちょうでんどう）の物質(ぶっしつ）には，その内部に磁力線(じりょくせん）を通さないという性質(せいしつ）があることがわかった。この現象(げんしょう）をマイスナー効果(こうか）という。超伝導状態(ちょうでんどうじょうたい）の物質(ぶっしつ）に磁石(じしゃく）を近づけると，この効果(こうか）により磁石(じしゃく）は強い反発力を受ける。そこで，超伝導物質(ちょうでんどうぶっしつ）の上に磁石(じしゃく）をおくと，磁石(じしゃく）はうきあがったままでいる。