つきにほえる【月に吠える】 萩原朔太郎(はぎわらさくたろう)の第1詩集。1917(大正6)年刊(かん)。新しい口語象徴(しょうちょう)詩として,「現代(げんだい)詩の母」とよばれる画期的(かっきてき)な詩集。病的(びょうてき)なまでのするどい神経(しんけい),繊細(せんさい)な感覚(かんかく)によってとらえられた近代人の絶望(ぜつぼう)感とむなしさが,暗く重苦しいイメージと,独自(どくじ)の音楽的(おんがくてき)な言葉によって表現(ひょうげん)されている。