つだそうきち【津田左右吉】 (1873〜1961)大正・昭和時代の歴史(れきし)学者。岐阜(ぎふ)県出身。『古事記(こじき)』『日本書紀(にほんしょき)』の徹底(てってい)した文献批判(ぶんけんひはん)によって神代などの事項(じこう)が忠実(ちゅうじつ)ではないことを明らかにし,古代史(し)研究に新生面を開いた。『古事記及日本書紀(こじきおよびにほんしょき)の研究』『日本上代史(じょうだいし)の研究』などの著書(ちょしょ)が右翼(うよく)の攻撃(こうげき)を受け,1940(昭和15)年に発禁処分(はっきんしょぶん)となって起訴(きそ)された。1949年に文化勲章(くんしょう)を受章。