つちやぶんめい【土屋文明】 (1890〜1990)明治(めいじ)・大正・昭和時代の歌人。群馬(ぐんま)県に生まれる。斎藤茂吉(さいとうもきち)のあとを受けて『アララギ』を指導(しどう)。生活をもとにしたたくましい歌は,多くの歌人に影響(えいきょう)をあたえた。歌集『ふゆくさ』『往還集(おうかんしゅう)』や,『万葉集私注(まんようしゅうしちゅう)』がある。1986(昭和61)年に文化勲章(くんしょう)を受章。◇「この谷や幾代(いくよ)の飢(うえ)に痩(や)せ痩(や)せて 道に小さなる媼(おうな)行かしむ」