つつみちゅうなごんものがたり【堤中納言物語】 平安時代末期(まっき)の短編(たんぺん)物語集。10話からなる。作者・成立(せいりつ)年代とも不明(ふめい)。各編(かくへん)とも題材(だいざい)がちがい,奇抜(きばつ)な構想(こうそう)・主題で,人生のさまざまな断面(だんめん)を表現(ひょうげん)している。「虫めづ(ず)る姫君(ひめぎみ)」「逢坂越(おうさかこ)えぬ権中納言(ごんちゅうなごん)」「はいずみ」などがおさめられている。