地震や火山の噴火による海底の大規模な地殻変動などにともなって生じる,ひじょうに波長の長い海水の波。津波の波長は数百kmにもなり,周期も数十分になるものもある。つたわる速さは海の深さに関係があるが,太平洋では秒速200mくらいでかなり速く,太平洋を十数時間ぐらいでつたわる。1960(昭和35)年のチリ地震による津波の場合は,約22時間後に日本に到達した。◇波の高さは外洋では数十cm〜数mであるが,海岸に近づくと高くなる。湾に入るとさらに高まり20〜30mになることもあり,大きな被害を受けることがある。
コーチ
2011(
平成23)年3月11日の東北地方太平洋
沖地震による
津波によって,
東北地方を中心とする
太平洋側は大きな
被害を受けた。