ツパイ目 ツパイ科に属する哺乳類の総称。かつてはモグラ目(食虫類),あるいは下等なサル目(霊長類)としてあつかわれたが,分類的には両者の中間の特徴をもち,現在は独立の1目とされている。東南アジア全域に広く分布しツパイ亜科とハネオツパイ亜科に大別される。ツパイ亜科にはコモンツパイ・オオツパイなど十数種が知られ,分布が島々にはなれているので,亜種は100種をこえる。ハネオツパイ亜科はハネオツパイ1種のみ。コモンツパイは東南アジア全域に分布し,昼行性であるが,夜明けや夕方によく活動する。体長は15cmほどで,雑食性。ハネオツパイはマレー半島・スマトラ・カリマンタン(ボルネオ)島に分布し,夜行性で昆虫類を捕食するが,小さなトカゲなども食べる。体長は約15cm。