てきおうほうさん【適応放散】 1種類(しゅるい)の祖先的(そせんてき)生物から,異(こと)なった型(かた)の多くの種類(しゅるい)が比較的(ひかくてき)短時間に分出する現象(げんしょう)。アメリカ合衆国(がっしゅうこく)の古生物学者H.F.オズボーン(1857〜1935)が,ウマ目(もく)(化石奇(き)てい類(るい))に属(ぞく)するティタノテリウム類(るい)の進化の研究から提唱(ていしょう)した(1917年)。オーストラリアのフクロネズミ目(有袋類(ゆうたいるい))に,他の地域(ちいき)のさまざまな哺乳類(ほにゅうるい)に似(に)た多様な適応(てきおう)が見られるのはその好例(こうれい)である。