意匠・図案・計画・設計などの意味。ものをつくる場合の全体的な設計や計画をいい,とくに芸術の制作過程で,作品を美しく見せるために,その形・色・模様などをいろいろくふうし,計画すること。また,そのようにつくられた製品のこともいう。今日ではその意味が広げられて,現代生活に必要な種々のものについて,その機能や材料や生産方式のほかに,さらに造形性を考えたうえで,その形態を総合的に設計・計画することをいう。デザインは大別して,立体デザイン・平面デザインに分けることもあるが,使用目的から,生産するためのデザイン(プロダクト=デザイン),情報伝達のためのデザイン(コミュニケーション=デザイン),場所や空間をつくるためのデザイン(建築デザイン)などに分けることもある。そのほか,区分の仕方や解釈によって工業(インダストリアル)デザイン・商業デザイン・グラフィック=デザイン・服飾デザイン・インテリア=デザインなど,多くのデザイン分野がある。