デタント 緊張緩和政策(きんちょうかんわせいさく)のこと。第二次世界大戦(たいせん)後,アメリカ合衆国(がっしゅうこく)と旧(きゅう)ソ連(れん)を中心とする東西対立は冷戦(れいせん)といわれ,国際(こくさい)社会を緊張(きんちょう)させつづけてきた。その間,キューバ危機(きき)による核戦争(かくせんそう)のおそれや中国の台頭などにより,米ソともデタントにむかった。しかし,国際(こくさい)社会の期待ほどデタントは進まず,1989年,地中海のマルタ洋上でのアメリカのブッシュ大統領(だいとうりょう)(当時)とソ連(れん)のゴルバチョフ書記長(当時)との米ソ首脳(しゅのう)会談まで待たねばならなかった。この「マルタ会談」で冷戦(れいせん)の終結(しゅうけつ)が宣言(せんげん)され,対立の時代から協調(きょうちょう)の時代に入った。