*てっきじだい【鉄器時代】 人間の歴史(れきし)で石器(せっき)時代・青銅器(せいどうき)時代につづき,物質(ぶっしつ)文明が大きく発展(はってん)した時代。西アジアのヒッタイト人は紀元(きげん)前1400年ころ,はじめて鉄の武器(ぶき)をつくって勢力(せいりょく)をふるい,鉄器生産(てっきせいさん)の技術(ぎじゅつ)を国家秘密(ひみつ)にした。ヒッタイトがほろんだのち,前1000年ころから鉄器(てっき)の生産(せいさん)が東西に広まった。中国では,春秋(しゅんじゅう)時代のころから農具として利用(りよう)された。日本へは弥生(やよい)時代に青銅器(せいどうき)と前後してつたえられたが,普及(ふきゅう)するのは古墳(こふん)時代以後(いご)である。