先端のとがった(Tapering)雨雲(cloud)の意味。梅雨や秋雨の時期にあらわれる,上から見ると逆三角形のかたち(ニンジン形)をした雲。上空に乾燥した空気,下層に湿った空気のある不安定な大気の状態のとき発生し,先端部分では新しい積乱雲がつぎつぎに発生し,その下では激しい雨や雷,突風が起きることが多い。発生の予測はむずかしく,停滞する場合は集中豪雨の原因となる。◇平成16年新潟・福島豪雨,平成21年中国・九州北部豪雨,そして平成23年7月新潟・福島豪雨はテーパリングクラウドが原因の1つと考えられている。